審査

無人契約機

90年代に消費者金融の利用者が爆発的に増えたのは、当時画期的な発明と言われた無人契約機の影響が大きいです。それまで金融業者から新規借入をする場合、直接店舗窓口まで出向いた上に、審査を受ける必要がありました。

審査では審査官との対面審査になりますが、申込者が年配者の場合は自分よりはるかに年下の審査官が相手では、非常に気まずい思いをされた方も少なくないと思います。

そんな中で開発されたのが、アコムの「無人くん」です。1993年に初めて導入された無人契約機ですが、借入をしているところを他人に見られなくて済むという、利用者の心理を見事にカバーしたことで爆発的にヒット。

こんなヒット商品を他社がほおっておくはずもなく、他社も無人契約機に参入し、瞬く間に全国に広まっていきました。その数は1996年までの三年間で3000台に及んだといいます。

消費者金融無人契約機一覧

 大手消費者金融  無人契約機の名称  参考画像、テレビCM
 アコム
  • 名称・・・・・むじんくん
  • 設置・・・・・1993年2月
  • 当時の金利・・29.20%
  • 1999年台数・・785台
 プロミス
  • 名称・・・・・いらっしゃいまし〜ん
  • 設置・・・・・1995年2月
  • 当時の金利・・29.20%
  • 1999年台数・・695台
 武富士
  • 名称・・・・・¥en結び(えんむすび)
  • 設置・・・・・1995年10月
  • 当時の金利・・29.20%
  • 1999年台数・・651台
 アイフル
  • 名称・・・・・お自動さん
  • 設置・・・・・1995年9月
  • 当時の金利・・36.427%
  • 1999年台数・・647台
 レイク
  • 名称・・・・・ひとりででき太
  • 設置・・・・・1995年4月
  • 当時の金利・・29.20%%
  • 1999年台数・・314台
 三洋信販
  • 名称・・・・・ポケットバンク
  • 設置・・・・・1995年6月
  • 当時の金利・・29.00%%
  • 1999年台数・・142台
 スタッフィ  ヒットステーション
 アース  ザ・ガードマン
 準大手消費者金融  無人契約機の名称  参考画像、テレビCM
 日立信販  ひタッチくん  日立信販自動契約機
 コーエークレジット  ロボタッチ  コーエークレジット自動契約機
 ディックファイナンス  自動契約機  ディックファイナンス自動契約機
 リッチ  まかしと機  リッチ自動契約機
 ワールド  おいでやす  ワールドファイナンス自動契約機
 キャスコ  受付じょうず キャスコの自動契約機 
 クレディア  らくーん クレディア無人契約機 
 シンキ  マネー機ねこ  シンキ無人契約機

 中小消費者金融  無人契約機の名称  参考画像、テレビCM
 ユアーズ  Youタッチ ユアーズ無人契約機
 レタスカード  れたすくん 無人契約機れたすくん
 サン優ファイナンス  らくだぞう  サン優ファイナンス自動契約機
 アイク  ALM アイク無人契約機 
 アルコ  ハローくん アルコカード 
 三和ファイナンス  ウェウカムまし〜ん 三和ファイナンス無人契約機 
 本田ちよ  ちよちゃん 本田ちよ自動契約機 
 ワイド  ワイルド  ワイド無人契約機
 サンライフ  るすバンクくん サンライフ無人契約機 
 ワールド  おいでやす ワールド無人契約機 
 ナイス  オートマン  ナイス無人契約機
 日新信販 大夢マシーン  日新信販無人契約機
 新洋信販  キャッシュマート  新洋信販無人契約機
 ティー・シー・エム  ポッケくらぶ ティーシーエム無人契約機 
 三貴商事  受付くん 三貴商事無人契約機 
 グリーン信販
2003年事業撤退
 いいともくん  グリーン信販無人契約機
 東和  受付王 東和無人契約機 
ここから五十音順  
 ローンズ淀
2011年事業撤退
 よどくん 淀商事の無人契約機 
 リアラ
2009年事業撤退
 受付じょうず リアル無人契約機 
 銀座堂
2007年事業撤退
 助っ人くん 銀座堂無人契約機 
 ライフ
2008年事業撤退
 ラク太郎 ライフ無人契約機 
 クレッセ
2008年事業撤退
 らくたろう クレッセ自動契約機 
 ジャクソンファイナンス
2007年事業撤退
 マネー機ねこ  ジャクソンファイナンス
 ダイエーリース
2007年事業撤退
 エンデルちゃん ダイエーリース無人契約機 
 東武トラスト
2006年事業撤退
 おまかせくん  東武トラスト無人契約機
 日東リース
2006年事業撤退
 プラムくん 日東リース無人契約機 
 パスキー
2006年事業撤退
 顔パス機  パスキー無人契約機
 パン信販
2006年事業撤退
 Mr.Pan  パン信販無人契約機
 プライム
2006年事業撤退
 ぷらいむ君 プライム無人契約機 
 プラックス
2006年事業撤退
 おてがるくん プラックスの無人契約機 
 ひまわり
2008年事業撤退
 ひまわり ひまわり無人契約機 

利用者急増の裏側では

無人契約機の普及によって爆発的に消費者金融の利用者が増えた一方で、自己破産をする人もこの当時、年間5万人を数えていました。何しろ当時、法律で定められていた上限金利が40%であったため、いくら返済しても追いつくはずがありません。

現在の上限金利18%と比べると、べらぼうに高いのが窺えると思います。

こういった自己破産者増加への対策として、大手消費者金融各社は三件規制というルールを盛り込みました。これは業界の健全性を自己アピールするのを目的として、新規貸付の基準として他社からの利用を三件以内とする規定です。

もしも三件以上の借入がある人には融資をしないというルールです。

これは多重債務者をこれ以上増やさないことには一定の効果があったものの、融資額の上限については取り決めがなされていなかったことについては、異論があったと聞きます。

無人契約機の設置台数

無人契約機の衰退

90年代に爆発的にヒットして消費者金融の利用客増加に大きく貢献した無人契約機ですが、2000年代に入りネットの普及によってスマホやパソコンから簡単に申し込みが出来るようになったことで、無人契約機の役割は終えたといっていいでしょう。

今どき誰でもスマホの一台も持っていますし、何も屋外に出てまで無人契約機で申し込む必要もありません。だいいちいくら無人といっても、入るときには周りの人間に見られてしまいますし、屋内に設置されてあるカメラによって複数の社員に監視されています。そんな恥ずかしい思いをしなくても、自宅で寝そべってスマホを使って申し込めばいいわけです。